集中力

 うっとおしい問題を解いているときに蒸し暑いと本当にぶちきれそうになる。

 というか、ややこしい問題って集中力切れた時点で負けなんだよな……。その時点での体調とか心理的なこととかで左右されるんだが、本番でこうならないことを願うばかりである。答練のときにはたまに切れることがある。大抵は問題がすんなり解けずにいらいらして、そのはけ口となるようなきっかけが与えられると切れる。例えば騒音だったり、不快な湿度だったり気温だったり。

 集中力きれるとそれまでに解いてきた問題の全体像とかがすっぽり消え去るのでわけが分からなくなる。まぁそれ以前にそれ以上問題を解くことを脳が拒否するんだが。

 それでも問題を解かなきゃいかん。人生のかかった大勝負に集中力がきれたからといって諦めるわけにはいかん。そこで無理やりそのまま押し通そうとすると余計にどつぼにはまる。

 私はそういうときは頭を切り替えるようにする。そのまま解くと焦ってしまってつまらんミスをしてしまい、解答欄埋めたけど時間の無駄遣いでしたということになる。経験上間違いない。焦って解いた問題でまともに点がきたためしがない。

 そこで、例えば第1問でつまづいたのであれば第1問は飛ばして第2問を解くとかするのだ。これが簡単なようで難しい。

 自分の精神状態を把握する余裕がないとまずできない。焦りとかてんぱってる状態が分かればいいのだけれど、そういう状態は自分では気づけない。これは答練とか時間制限を設けて問題を解いているときに、やばいと思って心臓がバクバクしだしたとか、うまいこと答えが出ないとかそういう状態になったら条件反射で解いている問題を諦めて次にいくようにして対処する。これを常に心がけていればそのうち慣れてくるんではないかと思う。

 というか、幻想に気づけばいい。解答欄埋めれば安心という幻想に。

 解答欄に正解書かなければ、部分点が得られるフレーズを書かなければ、それは空欄と同じである。むしろ無駄に記述の時間を使っている分空欄より性質が悪い。それに気づけば、それに注意すれば改善されると思う。

 とどのつまり、集中力切れたのであれば気分転換して集中力を復活させることに注力すべきだってことだ。時間制限のあるときは効率的に動き回ることが大切。比較的長時間使える勉強段階では無理に続けることも必要であるが、実際の試験のときにまでその意識を持って行くのは違う、と思う。