XMind

 XMindでマインドマップを作っていて、枝葉を掘り下げれば掘り下げるほど情報量が多くなって見づらくなっていく。かといって、細かい論点を書かないと忘れたときに困る。

 論点を覚えるためには細かいところまで書いてある必要がある。ぱっと見返したときに何のことだか思い出せないと意味がない。その意味では、思い出せるような材料が多いことに越したことはない。

 論点を思い出すためにはきっかけさえあればいい。この場合重要なのはどんな論点が存在したかさえ記述されていればいい。

 例えば株式交換における株式の時価の評価をどうするかという論点では、合意公表日の時価を用いる方法と企業結合日の時価を用いる方法がある。思い出す観点から言えばこの2つが書いてあればそれでいい。しかし、覚えるためにはなぜ公表日の時価を用いるべきなのか、その理由まで書いてあった方がいい。

 この相反する2つの要望はなかなか満たすことが難しい。対処方法として今までは2種類(簡略化した見やすいものと、詳細に書き込んだもの)を作ることで対応させていた。

 XMindだと枝葉を閉じることによってその調整を行うことができる。

 要するに詳細な情報を全部記入してしまい、覚えて必要なくなれば枝葉を閉じて見易くする。また忘れてしまえばその枝葉を展開すればいい。

 今まで最初から簡略化した状態で作ろうとしていたが、どの情報を書いてどこを省くかという判断がなかなか難しく作業がはかどらなかった面があった。しかし、この機能を活用することを前提とするならば、とりあえず情報をどんどん書いていけばいいのだ。作業量が増えるが判断の必要がなくなったので作業への抵抗感は減る気がする。