プロは違う

 約3年ぶりにスーツを着る。俺はよくこんなものを着て外回りしてたなと思う。暑過ぎるわ。ネクタイ結ぶの久しぶりすぎてものすごい格闘した、泣きたい。

 なんでスーツかというと、証明写真撮るため。インスタントの4倍の値段がしたけど、写真屋で撮ってもらった。カメラマンはやっぱ上手い。ただ単に写真撮るだけなんだけど、表情とかの引き出し方が上手いと思う。そもそも写真を撮ってもらう経験があまりないからなんともいえないが。

 今日以前に撮ってもらったといえば専門学校の卒業アルバムの写真のときだったが、そのときも同じような感想を抱いた。褒めるのがいいんだろうな、きっと。「あ、その表情いいねぇ〜」とかモデルの撮影のシーンのときによくカメラマンが言うセリフ。ちょっとオーバー気味な気もするけど、やっぱ褒められるとその気になるものである。

 不意打ちショットによる自然な表情もいいけれども、カメラを意識させた上でいい表情で写真を撮るテクニックには惚れ惚れする。テクニックというかちょっとした話術か。

 どうでもいいが、写真を撮ってもらうと自分の体がいかに歪んでいるかということを実感させられる。自分ではまっすぐに座っているつもりでも、もうちょっと右に傾いてみたいなこと言われるからなぁ。

 インスタントより4倍高いお金を払いはしたが、就職活動用の写真はちゃんと撮ってもらった方がいい気がする。