時間配分の仕方

 問題を解き始める前にざっと全体を見渡して、問題の難易度を把握してから解き始めるのが効率がよいといわれる。実際私もそうしている。

 しかしこのざっと見渡すというのをどれくらいまでやるのかが難しい。ぱっと見ただけでは本当の難易度は計れない。簡単だと思ってたのに、実際に解いてみるとものすごくややこしいということはよくある話だ。

 なんでこんな話題を出したかというと、今日の答練で失敗したからである。4問ある大問のうちどれから解くかを決めるのに、全ての問題文を読んでどういう流れの問題であるかまで把握してしまったのだ。なんとも中途半端なところまではいりこんでしまったものである。

 この問いに答えるにはこことここを計算する必要があるな、というところまで把握しておく。そこまでやっておきながら「よし、他の問題はどんな感じかな」と見に行くわけである。やばいと気づいたのはそうこうしているうちに30分くらいたったときだ。これは時間をかけすぎだ。

 そして改めて解く段になると、30分かけて把握したはずの粗筋など覚えているわけがなかった。なんとなくは覚えているものの、結局はまた一からやり直しである。

 結局のところ時間配分を決める上で必要なのは、問題のボリュームの把握程度にとどめるべきなのだろう。難易度まで見ていくのはやりすぎかもしれない。実際に難しいかどうかは、実際に解き始めたときに気づけばいい話で、そのときにはまりそうだと思えば違うところから解けばいいのだ。

 前日にあった財務会計の答練で、他のところを解かないと解けない部分は後回しにするという手法でそこそこの手応えを感じたものだから、今日の管理会計でも試してみようと思ったのだが加減が難しい。バカ正直に問題の難易度把握にこだわることは、それはそれで本質から外れているということかもしれない。