嗜好品

 禁煙しだしてそろそろ一ヶ月が経過しようかと言うところ。禁煙といってもそもそも私の場合、喫煙は単なる習慣で行っていただけなので何かイライラと戦っているとかそういうものではない。強いて言うならタバコを買うのが面倒くさくなったから吸っていないだけとも言う。

 そんな私がタバコの代わりに凝りだしたのがコーヒーである。今までもインスタントコーヒーは飲んでいたのだが、とあるきっかけからペーパードリップのコーヒーを飲んでそのうまさに目覚める。

 よく缶コーヒーはコーヒーではないとかいう人がいるが、その気持ちが分かった気がする。

 何が違うというともう匂いが違う。ペーパードリップは匂いが楽しめる。インスタントコーヒーの匂いが最悪に感じるほどである。

 ペーパードリップだと確かに淹れるのが面倒くさいのだが、それがまたいい。一手間かけることによって何か愛着が湧いてくる。

 味も美味しい。今まで砂糖やらミルクやらを入れないと飲めなかった私が、普通にブラックで飲めるくらいおいしい。自分で手間をかけたからそう感じるのかもしれない。

 尤もパックタイプのものでそう言っているだけであるが。

 これは豆から自分で挽いてコーヒー淹れるのに挑戦するしかないと思っている。そこまでいくと面倒になって挫折するかもしれないが、まぁ何事も挑戦だ。