蛍光ペン

 ○残量が分かる、裏写りしにくい、キャップはずしたままでも割と平気
 ×ラインの太さをコントロールしにくい、引いたすぐ後にこすると広がる、レアすぎて普通の店には置いてない(?)

 ※ちなみに上記は通販はAmazonだけど販売者がAmazonではないので送料取られる。


 会計士の勉強を始めてからと言うもの、文房具への拘りが若干強くなった。安ければ何でもいいやという考えから、納得のいく使い心地のものを使いたいという気持ちが強くなった。

 そんな私が最近不満に思っていたのがずばり蛍光ペンである。テキストに蛍光ペンでラインを引いているのだが、テキストの量が膨大であるためにすぐに使えなくなってしまうのだ。そのくせ、捨て時がよく分からない。物は限界まで使うのが信条なのでマーカーの発色が悪くなった程度ではなかなか踏ん切りがつかない。まぁ最終的には捨てるのだが。

 そこから蛍光ペンに残量が分かることを求めるようになり、軸の中身が見えないものは買わなくなった。書き心地とか以前の問題である。

 しかし透明であればいいのかと言うとそうでもない。蛍光インクをフェルトみたいなものにしみこませて使うタイプのペンが主流であるのだが(製品数からいってたぶん間違いではないはず)、これだと残量が分かってもちゃんと使い切れないのだ。まだ軸に色が残っているのに発色が悪くなる。今度はこれが気に食わなくなった。なまじ残量が見えているだけにもどかしくてたまらない。まだ残ってるだろちゃんと出ろよと。

 そして次に私が手を出したのは直液タイプの蛍光ペンである。今度は完璧に残量が見える上にインクを使いきれるのである。しかしこいつはこいつで問題があった。インクの出力の調整が困難なのである。ものすごく濃く出てしまい裏写りが激しいのだ。裏写りしないように調整しようとしたら今度はかすれたり。ドバドバ出てる状態だと発色が良くていいのだが、あまりにも出すぎである。

 残量が分かる直液タイプという選択は間違っていないとは思う。後はこのタイプで出力が一定に抑えられている製品を探せばいいのだろうかとか思っていた。しかし、そもそも直液タイプの蛍光ペンはどうも数が少ない。そもそも選択肢が少ないのだ。

 それ以前に蛍光ペンの種類自体が少ない。たぶん蛍光ペンはメインで使うものではないからそこまでこだわりぬいた製品が存在しないのではないのだろうか。大体一週間程度で使い切ってしまうほどヘビーな使い方をするやつがおかしいのかもしれない。

 そんな中、件の蛍光ペンに出会ったのである。

 この蛍光ペンはスティック糊みたいな蛍光ペンだ。インクではなく固形の芯みたいなのを直接こすり付けてラインを引くのだ。クレヨンみたいな書き味らしいと聞いていたのだが、使ってみてなるほどと思った。

 このタイプ、残量はひとめで分かるししかも使いきりの面でも問題ない(最後の根元まで使えるかどうかはさておいて)。裏写りの問題も液がどばっと出るわけではないのでこれもOKである。

 ただし新たに一般的な蛍光ペンと比較すると、ぴしっとしたラインが引けない。芯にあたる部分が太くて先端が丸まっているため、細い線が引けないという新たな問題点が出てくる。書き心地もスーッという感じからヌルッという感じに変わって若干戸惑う。

 この蛍光ペンは私のように残量を気にする人にはぴったりだと思う。芯があるだけ使えるわけだから。

 逆にきっちりかっちりラインを引きたい人には向かないだろう。またカラフルに色分けしたい人にも向かないだろう(色のラインナップが3色しかない)。

 そしてお勧めといっておきながら何だが、わざわざ通販で買うのはどうかと思う……ぶっちゃけ送料のほうが高くつくので。一本137円のものを手に入れるのに送料500円かかるのはなんだかなと思う。実際の店舗で見かけたら試し買ってみる程度がいいかもしれない。